【かわぐちサポステでアウトリーチイベントを開催しました】

 柴田が非常勤でキャリアカウンセリングを担当しているかわぐち若者サポートステーション(サポステ)は、15歳から49歳までの、就職を希望しているけれど働けない(無業)人のための公的相談機関です。転職活動がうまく行かない人、不登校から抜け出せていない人やニートやひきこもりの方々などなった人など利用者はさまざまです。

 

 そのような方々に就職のサポートをしているのですが、いかんせんあまり知名度がありません。誰でも風邪をひいたら内科に行く、事件があったら119番に電話します。しかしそれと同じように「働きたいけどどうしたらよいかわからない」と困った人が「じゃぁサポステに行ってみよう」とはならないのです。そのような状況を少しでも変えたくて、近隣の皆様にサポステがどのような活動支援をしているのかをご紹介するイベントを2月4日に実施しました。

 

 二部制のイベントの第一部では就職したOB達とカウンセラーの座談会に加え、3名の利用者がスピーチ・プレゼンテーションの発表をしました。私が講師を務め、定期的に開催しているスピーチセミナーの受講生たちです。原稿を推敲し、何度もリハーサルを経たうえで本番に臨んだ3人の話は来場者の心に強く響いていました。

 

 また、サポステ内でのセミナーではお互いにフィードックを重ね、上達に繋げています。しかし今回は一般開放されたイベントなので、柴田が所属している世界的スピーチ団体、トーストマスターズのスピーチの名手の方々に論評をお願いしました。サポステ利用者であるニートやひきこもりの方々には、家族以外の大人と話す機会はほぼありません。ですから社会で活躍している方々に論評され話の価値を見出してもらうことで、発表者の顔がどんどん自信に満ちていくのがとても印象的でした。「自分の話はサポステの外でもわかってもらえる」と感じる良い機会だったと思います。

 

 話すことが苦手で学校に行けない、仕事に就けなかった人が「人前で話すのって楽しい!」と思えるようになる。スピーチの力って限りないと感じた一日でした。これからも「カウンセリング×スピーチで自分の未来を変える」をライフワークに活動します。みなさまのお知り合いで「働けない」に困っている方がいらっしゃれば、各都道府県に複数設置されているサポートステーションをお勧めしてください!